唐揚げの種類の一つ「竜田揚げ」は、斑鳩町を流れる竜田川が語源
といわれています。
では、なぜか?
竜田揚げの料理方法は
鶏肉などをしょうゆやみりんに漬け込み、片栗粉をまぶして揚げて作ります。
材料に染み込んだ醤油の色が紅葉のような色合いになり、
紅葉の名所である竜田川に紅葉が流れる姿
から命名されたとされる説が有力です。
竜田川は、古くから紅葉の名所として知られています。
小倉百人一首にも、在原業平の
『ちはやぶる神世も聞かず竜田川 からくれなゐに水くくるとは』
や、能因法師の
『嵐吹く三室の山のもみぢ葉は竜田の川の錦なりけり』
が歌われています。
別の説では、
旧日本海軍の軽巡洋艦「龍田」の司厨長が、
唐揚げを作る際に小麦粉が無かったため片栗粉を用いて揚げた調理法が広まり、
艦名から料理の名前が付いたとする説もあります。
竜田川の紅葉が由来の方がロマンを感じます。
広辞苑にも
「揚がった色が赤いので紅葉の名所竜田川に因(ちな)む」
と記載されています。
しかしながら、地元でもこの由来はあまり知られておらず、
竜田揚げは特別扱いされていませんでした。
この竜田揚げを町おこしにしようと地元の商工会が
2013年「竜田揚げ上げ↑プロジェクト」を発足しました。
B―1グランプリへの出場や、大和肉鶏を使った高級ギフトの開発を
目標に掲げて、法隆寺観光の名物にしようと挑戦します。